G-LANDレポート後編
Date:2014.10.08
インドネシア政府によってナショナルパークとして保護されているジャングルの中に存在するここG-LANDの景色は、まだサーフィンなど世の中に存在してない、いやひょっとしたら人類が誕生する前から変わらずにブレイクし続けてきているのか?とまで想像してしまうほどシンプルで美しく、ここでの生活はとてもピュアな気持ちでいられる。まさにタイムマシンがなくてもタイムスリップ出来る場所、、、?
そしてここには世界中からバレル好きなサーフジャンキーが集い、波の良くなる時間には決まってその日のベストなステージで自分のサーフィンキャリアの発表会かのようにみんなそれぞれに思い思いのマニューバーを描いていきます。
世界は広い!ほんとに世界中には唸ってしまうほど上手いサーファーが数知れずいる事をつくづく感じます。素晴らしい波でレベル違いの上手いサーファーのパフォーマンスを間近で見る事は最高のイメトレになるのと同時に自分のレベルの低さを思いっきり解らされるのだけれど自分のサーフィンを向上させる為にはこの経験はとても大事なことだと思います。
今回初チャレンジのSKさんも初めて経験するBIGDAYにもひるむことなくまずラインナップでじっくり観察し、少しずつ乗る場所を理解しながら徐々に慣れていき、素晴らしい波を掴み『今までのキャリアでは味わったことの無い感覚を体験した!』と最高の笑顔で興奮していました。この経験は間違いなく次のステージに昇った事と思います。
初GのSKさん、感覚が慣れてきた合宿後半は果敢にチャージしていました。
サイコ~!
g-land初チャレンジのSKさん。数多くの貴重な体験を積み重ねました!
2シーズン目のSくんは持ち前の強い気持ちと感性の良さで上手いポジションをキープし、コンスタントに波を捕まえチューブを狙ってチャージしていました。
それでもなかなか自分の納得いくようなグラブが出来ないと研究しまくっていましたが、自分から見て確実に昨年よりポジションが深くなっていたし特に海の中では日本人には見えない不思議な貫禄がありバッチリ存在感を出していました。そのうち間違いなくバックハンドで凄いチューブを抜ける事になるでしょう。
手本のようなポジション。バックハンドなのにこの深さ!
Sくん、外人の中に溶け込んでました!
3日遅れで合流したG-LANDベテランのSKさんは消防士という職業柄なのか海の中でも陸上でもいつも冷静沈着で決して自分のリズムを崩すことなくマイペースで良い波を掴んでいました。普段神奈川在住でそんなに波乗りもできるわけじゃないのに年齢を重ねても全然衰えない彼はやっぱりここに向けて日々自分流のトレーニンニングを積み重ねているとのことで彼の姿勢には見習うべき所がたくさんあります。
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マイペースで正確に波を捕まえていたSKさん
最後の三日間も予報ほど波が上がらなかったそうです。今回は納得のいく写真がなかったと言うSKさん。
でも良い波乗っていましたよ!
そしてもうひとりのOさん、超親切な彼もたしか15年くらい前に"Marlboro-man"としてG-LANDデビューしてから今日まで通い続けているベテラン。長い経験からBIGDAYには自分のポジションでじっと待ち素晴らしいセットを乗って決めたと思えば彼オリジナルのプルアウトやワイプアウト、ナチュラルなボケやトークで笑いや話題をいつも提供してくれてみんなを和ませてくれていました。
二人は3日遅れて入った分自分たちより3日後までの滞在。本日無事に帰国!その後の3日間も良い波をチャージ出来き最高だったとの事でした。
Oさん、絶好調!でっかいの狙っていました!
BIGDAYに早めにアウトで待ち構え奥から良いセットをゲットしてました!
そして今年の自分ですが夏場のスクールの忙しさで食生活も不規則になり体重も落ちたまま来た事で少しパワー不足を痛感しました。またテイクオフやターンでの新たな課題も解らされましたが沢山の素晴らしい波とも出会う事が出来てとても内容濃いサーフィン合宿でした。
6'6" OGM fat3 @ speedies
7'6" OGM speedreef @ launching pad
今回はうねりが各種取り揃っていまして持っていった3本とも乗り込めた最高の合宿でした。
ここでの時間はとってもメロー&リラックスな流れなのに一日が終わるのが早いな~と感じる不思議な空間。
9日間という時間がアッという間に感じたのは波もずっと切れることなく日々サーフィンに集中出来たからではないかと思います。
このタイミングで来てくれた自然の波そして出会った事、出会ったすべての人に感謝すると共に今回のタイミングで日々時を同じくした5人のメンバーがお互いに引っ張り合ってサーフィンし、陸に上がればたくさん笑って過ごした事に何より感謝します。
とっても楽しかったです!!
また来シーズンもこのような時間が持てますよう日々精進です。
ありがとうございました。
WEDGE 小野瀬
Author: ウェッジ